0人が本棚に入れています
本棚に追加
約1週間ぶりの学校。
父に無理を行って学校まで車で送ってもらった。
帰りも迎えに来てね。まだ雪が怖いの。
そう父に伝えて登下校を車で送り迎えしてもらう日々が数日続いた。
でも雪が怖いわけではない。彼に会うのが怖かったのだ。
久々の教室では、みんな心配をしてくれたり、励ましてくれたり、暖かく迎え入れてくれた。
私は筆談をすることで、少しテンポは遅れるものの、会話にも混ざれた。
何よりみんなが普通に迎え入れてくれたことが嬉しかった。
そんなみんなの優しさもあってか、かすれ声だけど静かな場所であれば聞き取れるくらいの声が出るようになってきた。
そろそろ一人で通学出来るんじゃないか?
父からそう告げられた。会社と方向が全然違うのに、毎日送り迎えをしてくれている父に申し訳なさを感じていた時でもあった。
私は明日から再び歩いて通うこととなった。
最初のコメントを投稿しよう!