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【かぐや様は告らせたい】
恋愛…特定の異性に特別の愛情を抱いて、ふたりだけで一緒にいたい、出来るなら合体したいという気持ちを持ちながら、それが、常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる、(まれにかなえられて歓喜する)状態(『新明解子国語辞典第4版』より引用
このアニメにおいて、恋愛に対するひとつの定義があって、それはもう頑なで揺るぎなくて、ブレ無さすぎるがゆえに、却って視聴者にツッコミを抱かせるポイントになってるんですが。
即ち
「恋愛とは先に好きになった方が負け」
告白なんてもってのほか。敵に生殺与奪の権をすべて委ねたに等しい敗北行為みたいです。
そして、その理念において、このアニメのキャラクターは動いてます。
前置き長くなってすみません。でも、まさにタイトル通り。
いかに好きな相手にコクらせるか、それを並外れた知能と、(特にかぐや様は)有り余る財力を駆使して、あらゆる作戦を練る。
両片思い、おつ。つーか好きにやってろ。
見てる側はそんな感想しか出てこないんですけどね。
でもそこが面白い。
普通、恋愛アニメって、見てる側に共感させることを念頭に、作られてると思うんです。だから女の子向けアニメだと、ヒロインは平凡な女の子なことが多い。
けど、このアニメは違う。日本屈指の名門校に通う生徒会長と副会長の二人の恋愛バトル。しかも四宮かぐやは財閥の超お金持ち。
見てる側との接点なんてない。(中にはある人もいるかもだけど)
これはもう完全に、視聴者は二人の恋を見守る傍観者――要は野次馬的立場です。
そんで思う。
お金持ちだろうが、秀才だろうが、恋を前に、人はこんなにも愚かで、そして可愛くなるんだな~~~~~、と。
4月から2期が始まるみたいなので、興味のある方は是非!
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