ジャンル1 小説

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【坂口安吾】 のっけから何ですが、本棚見られるのって、恥ずかしくないですか? クローゼットと本棚だったら、クローゼット見られた方がマシ、な紗夏です。 更に「こういうの好きなんだー」とか、変に気を使ってか感想言ってくる人いるけど、本当やめてほしい。 うちの本棚、イケ○ので、床から天井までドーンと聳え立つもので、そこに漫画から小説からぬいぐるみまで、センスなく雑多に並んでるんですが、その中でも割と目立つ、というか異彩を放ってるのが、坂口安吾全集です。文庫だけど。 今時全集て…って、引かないで。 紗夏、この人大好きで。 私が死んだら、この全集は棺桶に入れてくれと、今から娘と約束してます。 あの世に行っても読みたい作家№1の安吾さんです。 何が好きって、独特の語り口が大好きなんです。すっごい癖がある。最初はめちゃくちゃ読みにくい。けど、ツボると、それが代えがたい魅力になって、やめられなくなる。紗夏にとっては、中毒性は太宰以上です。 あと、執筆のジャンルの幅広さ。ですよね。 純文だけでなく、エッセイ、歴史小説、紀行文、果てはミステリーまで。すごくない? エブのカテゴリ、制覇できるんじゃない? ファンタジーは無理かな。 いろいろ書かれてますが、やっぱり歴史小説が好き。 『徳川家康』が特に好き。 陰気臭い狸親父のイメージしかなかったですが、これを読んで、私の歴史小説アレルギーと徳川家康嫌いが治りました。 20ページくらいなんですぐ読めます。人生で一番よく読んでる小説かもしれない。ってくらいには、好き。 歴史観がもう古い、とか、これは小説じゃなくエッセイだろ、とか、そんなんどうでもいいわ、と思わせるくらいの勢いはあります。 割と突然亡くなっちゃったんですよね。遺稿の推理小説があって、それを別の方が引き継いで書かれたりしてましたが、やっぱり安吾さんに書いてほしかった。というか、もっと長生きしてほしかった。 太宰さんや三島は自己完結して亡くなってるからいいんだけど、この人、違うから。もっと書きたかったと思うんだよね。 オススメ『安吾史譚』
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