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突き立てた刃は
「………何をするんだ?…ギア」
「………俺は…お前の……道具じゃない」
…見ると、ギアは………正気に戻っていた。
正気を取り戻し、あの男に向かって刀を突き立てた………のだが。
「っ…!?」
「ふは…ハハハっ…!!!私が雇っている戦力が…お前だけだと思っていたのか!?なぁ、ギア!!」
「あれは………人間…?」
あの男に代わって刀を受けていたのは…髪を一つに束ねた、一人の女だった。
彼女は、どうやら拳銃を得意とするらしく。
──…バァン、バン、バァンッ!!!
………と、銃声が辺りに轟く。
「づっ………!!」
「ギア!!」
…弾の1つが…ギアに、命中した。
………ギアは〝頭〟を、貫かれ…その場に倒れこむ。相当苦しんでいるようだった。
…死ねないから、余計に………。
…この時の私は、あの女が私の方へ……。
───銃向を向けていたことなど、知る由もなかった。
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