黒王子はまともな愛し方を知らない

黒王子の本性はお子ちゃま⁇

私は専務と一緒に夕食を済ませ、もう一つ疑問に思っている事を聞く事にした。

お父さんの機嫌のいい理由が知りたい。
まんだら荘を手離さないのがお父さんの信念であって、でも、専務の目的はこのまんだら荘を買収する事で、だからこそあのお父さんの笑顔は理解ができなかった。

「専務、お父さんに何を話したんですか…？」

今、私達はちょっとだけ恋人気分を味わっていた。さっきの事件のせいで、専務の思いやりがまだ続いている。
でも、私のこの質問で、この雰囲気は壊れてしまうかもしれないけど…

「まんだら荘の事？」

実は、今、私は専務の胸に抱かれている。抱かれているというか専務の足の間に私が座り、専務は私の背中を包み込んでいた。

どういうシチュエーションって？

座椅子に座った専務を私が座椅子にしているみたいな、そんな感じです。
こたつ大好きな専務は、このスタイルがどうやら気に入ったみたい。