ヒメガミ地方に行こうと思ったがそもそもなみのりできるヤツ居なかったぜ

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刹那「……サーフボードで行くか」 リザードン「いや、ちょっと待ってくれよ!万が一海に放り出されたら俺死ぬじゃん、方法は他にあるはずだから考えようぜ、な?」 キュウコン「妾もその龍と同じ意見じゃ、大体ほのおタイプに水をかけるような真似はよすが良い、もしそれでもサーフボードで行こうとするのなら……燃やすぞ、お主の体を塵も残さずな」 刹那「……冗談だっての、本当はロトム自転車があればいいんだが、無いしな」 ムウマージ「て言うかさ、アタシ妙案思いついたんだけど、良い?」 刹那「ん、どうしたよ?」 ムウマージ「つまり水上移動できたら良いわけじゃん?船とかどうよ?」 刹那「…船、か。 サントアンヌ号は時期的に来ねぇしな……て言うかなみのりじゃないとダメってシロナさん言ってなかったか?」 ムウマージ「アタシさ、あの話聞いてて思ったんだけど、たどり着いた人がそもそも少ないからなみのりの例しかなかった=資料とかに断言するしかなかった。 って考えられるくない?」 刹那「あー、成る程な。偶然たどり着けた人がなみのりでしか居ないから成功例がそれしかないってことな」 ムウマージ「そそ、結構いいセン行ってそうな考察じゃない?」 キュウコン「まあ、先程も言うたがお主は条件は満たしておる。方法くらいどれでも良いのでは無いのか?」 刹那「…んじゃ、船の手続きしてきますか。 とはいえ所持金そんな無いから安い船になるぞ」 キュウコン「ただ、その安い船に乗るとして、どうやって無いハズの場所に行くつもりじゃ?」 刹那「まあ、近いところを通る船に乗れば済む話だ。最悪そこの近くの島から泳ぐさ。 えっと、今の時間からだと……お、後1時間30分後に出る船があるな。しかも客は俺たちだけ、これは良いな、貸し切りだし」 リザードン「ちなみにどんな船に乗るつもりなんだ?」 刹那「船の名前か…タイタ○ック号って書いてあるな」 キュウコン「その船、安全性が疑わしいのぅ」 リザードン「て言うかその船に乗る俺達がダイパニックってな!笑えねぇけど」 サーナイト「……今のはタイタ○ックと大パニックをかけた非常に有りがちなギャグですね」 リザードン「お願いだからギャグを説明して貶すのはやめて!傷つくから!! 後このやり取りパロディだから!分かる人にしか分からないから!!」 サーナイト「はい、アルトじゃーないと(棒読み)」 リザードン「……消されるぞ、色んな意味で」 刹那「まあ、本家の持ちネタだからパクるのは良くないな、リザードン。 そこはオリジナルで勝負しないと」 リザードン「いや、どちらかと言えばこれギャグ言った俺よりも説明始めたサーナイトに責任あるよな…」 カイリュー「……そんなやり取りをしてる間に港についたぞ。 て言うかクチバシティまで徒歩で移動する辺りお前らしいな、刹那」 刹那「まあ、たまには徒歩もいいでしょ。空飛んだら一瞬だけどさ」 リザードン「そう言えばアブソル出てこないな」 カイリュー「私は眠るからしばらく起こさないでくれ、だとさ」 リザードン「おいおい、マスターの手持ちで今のところ唯一喋ってないことになるぞ、大丈夫か?」 カイリュー「…まあ、アイツの事だ、必要になれば出てくるだろう。 それより、これが船か……外観は立派だが貸し切りなのが少々気になるな……」 ムウマージ「良いんじゃないの?むしろ貸しきりの方がアタシは気が楽だけどね~」 そんなこんないってる間に、俺達が乗り込んだ船は出航する。 ……だが、しばらくしてアブソルが違和感に気づく。 アブソル「……おい、マスター。 この船、妙だぞ」 刹那「どこが?」 アブソル「……人の気配を感じない、私たち以外の誰の気配も」 リザードン「貸し切りなんだから人なんて居ないだろ、普通」 アブソル「確かに貸しきりだから人は居ない。それは分かっている。 だが、妙じゃないか?船員や船長らしき人物の姿を見たか?」 キュウコン「……言われてみれば、この広い船に誰も乗ってる気配がしないのぅ」 アブソル「ついでにだ、私たちが乗り込んだときからずっと誰の気配もしない。 つまりこの船は運転してもいない、動かしても無いのに勝手にどこかに進んでいることになる。当然だが、港に停泊していた以上流されないように錨とかを下ろしていただろうしな」 刹那「……おい、皆良いか? この船、タイタニ○クなんて冗談みたいな名前ついてるけど、今クチバシティの港確認したらそんな船が出たって報告も、停泊していたって報告も誰からも無いらしい」 カイリュー「つまり、俺達は存在しない船に乗ってるわけか…幽霊船だな」 ムウマージ「幽霊とか考えただけで怖いわぁ…マジ最悪だし……テンション下がってきたし、そう考えると寒気してきた……」 サーナイト「ゴーストタイプが幽霊を怖がる貴重なシーンです」 刹那「……まあ、乗った以上は仕方無い。脱出は空飛んだら終わりだけどどうせなら行くとこまで行ってみようぜ」 ムウマージ「マスター……怖いから近くに居て良い?」 刹那「ん、良いよ」 アブソル「兎も角、幽霊船なのか無人船なのかは知らんが私は再び眠る。この船がどこかについたら教えてくれ」 刹那「そうだな、ヒメガミ地方のおおよその地図見る限りこの船でもついたら夕暮れだ。 それまで寝れるかは分からんけど体は休めとこう」
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