7人が本棚に入れています
本棚に追加
・・・・・・・・・
・・・・・・・
「はぁ~」
気を失っていたのか、私のベッドのまわりに、いろいろな器材がならべられている。
口に酸素マスク、腕には点滴、手足は出血でかなり痛い。
ピッピッピッと器材が音を出している。
私は、覚めたり眠ってしまったり、白衣を着た医者達が興奮している理由は、何なのか聞きたいと腕を上げた・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
私の腕は、白い包帯が、色が変わるほど赤赤と染まり、腕?腕ではないものになっている?
ぐるぐる巻きになった包帯に手をかけようとしたら、掴む手に阻まれた。
この部屋は、鏡もなく自分のすがたがどんな事になっているわからないでいる。
酸素マスクをはずし、声を発したいが、喉のあたりが熱く口をあけるたびに、痛みが走る。
私を掴んだ手のように、白衣を掴むが痛みで力がはいらずスルリとぬける。
《この苦痛がいつまでも続くのか、もうすぐゴールなのか誰か、誰でもいいからおしえてくれ。》
痛みで身体はねじれ、数人の男達が私をベッドに押さえつけ、一本二本と立て続けに注射をうつ。
《あぁ、私は、どうなる・・・》
白かった部屋は、赤赤と染まって・・・
赤い血は、私の身体から吹き出たのだろうか、身体の至るところが疲弊し、だんだんと痛みも鈍く感じる。
《私は、なんのために・・・あ・・・》
ー-―ー-―ー-―ー-―ー-
ー-―ー-―ー-―ー-―ー-
―ー-―ー-―ー-―ー-――
最初のコメントを投稿しよう!