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確か、クリスマスを過ぎて間もなかったと思う。
時代は昭和50年代半ば。20時にもなれば商店は閉まり、夜は静かだった。
父と弟と私の三人でテレビを観ていた。時間は19時半頃だったと思う。
突然、家の前に車が停まった音がした。こんな時間に来る者は滅多にいないのに、何やら外が異様に騒がしいのだ。
ピィンポーン・・・ピンポン!
我が家のインターフォンが鳴った。
心なしか強く押された音だ。
え、うちの家?
父が何かを察したようで、慌てて玄関の明かりをつけ鍵を開けた。
私と弟も尋常な出来事ではないと本能的に感じ、二人で縮こまりながらも玄関の様子を窺っていた。怖いのだけれど、何が起こるのかと少しだけワクワクしてしまう。
私が7歳、弟が6歳。そう、まだ仕方がない年齢だった。
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