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――私は赤色が大好きだ。
数多くある色の中でも、私が特に好きなのは赤色だ。
それは、どんな色よりも明るく、まるで宝石のような輝きを放っているからで。
幼い頃に、ふと見た赤色が……あまりにも綺麗に見えたから。
私は、赤色の虜になった。
それから私は、身の回りのものを赤色で統一するようになった。
服も靴も髪飾りも。
赤色を持っているのなら、それがどれほどいびつな形であろうとも、私には不要なものであっても。
私にとっては、宝石のように価値があるものだった。
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