執筆に至った切欠

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 まず、私が中学三年生の頃に産まれた政治不信からです。  ある日、ネットサーフィンをしていたら、愛禁法のモチーフとなった物を含めた法案がいくつも出て来たんです。  不安になった私は親にも、  『こんな法律が出来たらどうしよう』  と、伝えましたが、  『何でもかんでも暴力的すぎるから当然』  として、見事に一蹴。  高校生になって、当時入っていた部活の顧問の先生が話しているのを聞いて、もう一度伝えても、全く変わりませんでした。  結果として、私は政治不信、そして半ば人間不信になってしまったのです。  それから、頭の中で考えていた(永年非公開の)二次創作にもその影響が出始め、その中での日本は、その法律(に似た内容の物)が施行されて、独裁国家となった結果、他の国家(…と、いう事にしておきます)に支配されてしまった…という風になってしまいました。  やがて(あまり見たり読んだりはしませんでしたが)、『コードギアス』や『図書館戦争(※こちらに至っては高校を卒業するまで存在すら知りませんでした』…といった、日本が支配されていたり、日本が民主国家でない(?)作品も出て来て、それらの作品の影響も(断片的にですが)受けていきました。  それは後に『失亡者達の祭』といわれる、一次創作となった後も続きます。  上記の影響に始まり、第二次大戦下での日本人の暮らしと今の暮らしの対比、数ある殺人事件、テロ、自然災害に疫病…こうした社会的事象が立て続けに起こり、私はそれらを取り入れていったのです。  ストーリーにする時もどうしようか考えました。  自分は何のためにこの作品を書きたいのかと、  誰に向けて、書きたいのかと…。  そして、思いついたのです。  「今を生きる人達に、『次代を担う者の為にも、この作品のような世界』を創ってはいけない!」  「未来を創る子供達の為に、今いる者に、何が出来るかを考えさせよう」  という、メッセージを伝えるために、書くことを決意しました。    こうして、『失亡者達の祭』は組み上げられていったのです。
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