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私はほとほと嫌気が差していた。
この、人間と言う生き物に。
人間は、爆発的に増え、世界を蹂躙していった。
人間は、他の動物や植物をないがしろにし、この世界をめちゃくちゃにした。
人間は、私のことも恐れなかった。
人間は、自分さえよければよいのだった。
「なんて、わがままで自分勝手で欲深い生き物なんだ!」
私は全てを消し去った。
人間も、動物も、植物も。
星々も、月も、太陽も、海も、大地も、空も。
そして光も。
暗黒がやって来た。世界は終わったのだ。私が終わらせた。
漆黒の闇に覆われた世界で、私はまた眠りについた。
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