登場人物紹介

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 背後でドアが閉まる音を聞きながら唇を塞がれ、性急に舌を絡め合う。隠しようがないほど、ジェイミーもロベルトが欲しかった。  ロベルトの長めの髪に指を差し込み、掻き乱す。一方のロベルトの片手は、すでにジェイミーのネクタイを解いて抜き取り、ワイシャツのボタンにかかる。  貪るようなキスの合間に、荒く乱れた呼吸が唇に触れる。 「情熱的だね、ジェイミー」  からかうように囁かれ、ロベルトを睨みつけたジェイミーは、甘い言葉をよく紡ぐ唇に噛み付くようにキスする。  逞しい両腕と胸の中に閉じ込められながら、足元にジャケットが落とされ、次々にワイシャツのボタンも外されてスラックスから引っ張り出される。  キスを交わしながらベッドへと移動し、ゆっくりと座らされて押し倒されそうになる。その頃にはロベルトの油断ならない唇は首筋に這わされていた。  ジェイミーは慌てて肩に手をかけ訴える。 「ロベルト、先にシャワーを浴びさせてくれ」  ダメ、と素っ気ない一言が返ってきて、ベッドに二人一緒に倒れ込む。 「汗で濡れていくジェイミーが見たいんだ」 「……お前みたいなのを、真性のスケベっていうんだろうな」  ロベルトが派手に噴き出す。だがそれもわずかな間で、すぐに再び、首筋に唇が這わされる。  部屋に入る前まではあれこれ考えていたが、いざロベルトに触れられるようになると、頭の中はただ、与えられる感覚だけを追いかけるようになる。  あっという間に身につけていたものすべてを取り去られて、ベッドの中央に裸体を晒す。  ロベルトが慈しむような目で見下ろしてきて、ジェイミーは小さく身じろぐ。 「あまり、じろじろ見るな」 「どうして? 隠しているのが惜しくなるぐらいきれいだよ。ジェイミーの体。陶器みたいに、白くて滑らかな肌だ」  囁かれながら、肩や胸元に唇が這わされる。その度にジェイミーはビクビクと体を震わせる。 「ねえ、跡、つけていい? 目立つところにはつけないから」 「あ、あ……」  答えた途端、噛み付く勢いで肩を吸われる。それに首筋の、ワイシャツで隠れるギリギリのラインも。  胸元や腹部、腰から腿にかけて、気まぐれに肌を吸われて跡を散らされる。その間に、気がつけばロベルトも上半身裸となっていた。  よく日焼けした逞しい体を目にして、ジェイミーは無意識に喉を鳴らす。  抵抗を感じさせないスマートな動作で両足の間を立てて開かされる。ロベルトの視線は、ジェイミーの両足の中心に向けられていた。 「美味しそうだね」  そう言われて、敏感なものを指先で弾かれる。喉の奥から声を洩らしたジェイミーは、初めて自分が、すでに高ぶっていることを知った。  ロベルトの唇が膝にキスしてから内腿へと這わされてくる。ジェイミーは強烈な快感を期待して、自らさらに大きく両足を左右に開く。 「いいね。クールなジェイミーだけど、こっちの男の子のほうは、もう熱くなって、泣き出してるよ」  囁きのあと、ロベルトにぺロリと敏感なものの先端を舐められる。ジェイミーは声を堪えきれなかった。 「んくっ」  舌を使われ、何度も舐め上げられる。その度に腰を震わせていたジェイミーだが、括れまで熱い口腔に含まれて、濃厚な愛撫を与えられるようになると、淫らがましく腰を揺らし、悶える。
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