二難

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二難

訳が分からず奏太のほうを見てもふさぎ込んだ奏太と目が合うことはなく気まずすぎる時間がただただ過ぎていった。  「なあ、奏太そんな急に俺が嫌いになったのか?」 そう聞きたかった、いや、質問ばかりが頭に浮かんで何を言ったらいいかわからず結局何も言うことができずに無言で奏太の部屋を後にした。   訳が分からない。思い当たることが何もない。毎日一緒に過ごして他愛もない会話をして時にはイチャイチャもした。 生活のうち半分は奏太と過ごしていて、それが当たり前に変わろうとしていた。 ただただ理由が分からない苦しさをどうすることもできずに猛ダッシュで家に帰った。
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