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1998年12月30日――
あと2日。ジョーイは腕時計をちらちらと気にしていた。その時計は先週の14歳の誕生日にもらったもので、美しいデザインのオーダーメイド品だった。
「でも、時計なんか役に立つもんか」
ジョーイは独りごちた。ジョーイは腹立たしかった。大人たちが、級友たちが、そしてノストラダムスが。地球が滅亡することは別に構わない。
「だけど、それを言うことないじゃないか。誰も知らないうちに地球が消えたほうが、楽じゃないか」
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