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私は心の底から解放された気分になった。
廃村の中には比較的綺麗な小屋があり、私はそこに住むことにした。
中に入ると一匹の狼が寝ていた。
ドアを開けた音に気付いたのか目を開けて私を見た。
目が合った私は食われるかと思いドアを閉めようとした。
すると狼がこちらへ寄ってきた。
「なんだいお嬢ちゃん。どこから来たんだい?」
え?
狼が喋った?
私は混乱した。狼が喋るなんて聞いたことないし、絵本でしか見たことがない。
「なに驚いてるんだ?あんただって人間とは明らかに違うんだから、俺が狼だからっておかしいことはないだろ?」
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