肝試し

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「でも俺達その沼の場所知らないぜ?」 「大丈夫!私達は知ってるから。ね!」 事前に携帯で調べておいたのだ。便利なものである。 「そう。まあいいか。じゃ、最初は俺達からスタートな。その後少し経ったらお前達来いよ」 「ああ」 司は、私の方を見ずに返事をする。 さっきまで楽しく話していたので、安心していたがやはり難しそうだ。 由美子達は楽しそうに騒ぎながら歩いて行った。 残された私達はと言えば、とても気まずい雰囲気の中玄関のポーチに並んで腰を下ろし出発まで待っていた。 「あの・・・さ」 「・・・・・」 「あの・・・」 私は思い切って何か話してみようと思うのだが、不安ばかりが先に立ち上手く話せない。 「何?」 司の少し不機嫌な返事が返ってくる。 私は思い切って聞いてみた。 「あのさ、最近司。凄く素っ気ないけど何かあった?私が分かってないだけで、何か嫌な事しちゃったのなら言って」 「・・・別に」 「そう。じゃあどうしてそんな態度するの?」 「・・・・・」 (もう・・・終わりかな) 私が別れを切り出そうとした時、司が口を開いた。
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