1/1
前へ
/1ページ
次へ

  もうすぐ、夏が来る。  梅雨の晴れ間というやつだ。  ほんわかとした陽気が気持ちを緩やかにする。  3階の窓から見える空は広く、  まだ入道雲に足りないふわふわの雲が浮かんでいる。  深く息を吸うたびに  睡魔が全身を襲う。  なんて心地よい時間だろう。  ボクの体がふんわりと夢の世界へ・・・。  「さあ、そこまで!終了です。」  突然、バカでかい声に体中が震える。  ボクは夢の世界から帰ってくる。  目が覚めた。  答案用紙が真っ白だ。ボクの頭も真っ白になる。
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加