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鼻から杏仁豆腐
「関西の豪族など大したことない。一番やっかいなのは中国地方の豪族だ。その辺に詳しいのが永田氏だ。そうだろう永田氏?」
丸の内氏は中国地方と深い繋がりを持つ永田氏を睨んでそう言った。
その永田氏は食べようとしていた杏仁豆腐を鼻から吸ってしまった。
動揺しているようだ。
「永田氏、それは一体どういうことなんだ?」
むせる永田氏へ構わず豊洲氏が突っ込んだ。
豊洲地方を治める豊洲氏は築地移転やオリンピック効果でその勢力を増している。
永田氏とは古くからの付き合いだが彼の裏には何かとてつもない黒い影が存在している。そう睨んでいた。
ここぞとはがりに長田氏を追求する豊洲氏だったが…
オリンピックが延期になった今ではその気力は続くことはなかった。
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