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「お好きですね」
そう口にすれば、隣のドアを開き指をさした。
「場所は提供してやる。必要なものはサイドボードにある。使うといい」
「では遠慮なく使わせていただきます」
手を引いてキングサイズのベッドへと向かう。
流石に何をするのかに気が付いた香月が本気かと零と有働を交互に見た。
本気だと言うことを香月の唇へとキスで伝え、
「俺に散々見せつけてきただろうが。見られることなど恥ずかしくはないよな?」
だが、香月は勢いよく首を横にふるう。
「あれは、有働の気を引きたくて。零だって俺の気持ちを知っていて乗ってくれたんだ」
その告白に有働はため息をつく。怒っていると思ったのか、香月が肩を震わせてごめんと小さな声で謝った。
「有働、怒らないでやってくれ。気を引きたいから手伝ってと可愛い顔でお願いされたら手伝いたいと思うだろう?」
はじめは本気で口説いていた。だが、いつからか友になっていた。香月に対して壁を作っていたからわからなかった。
「怒っていませんよ。まさか零様もグルだったなんて」
「有働、お前は気が付いていないようだが、俺が香月に触れている時、視線を向けていたのは俺だったか?」
その言葉に目を見開く。
あの時、どれだけ香月と目が合っていただろう。
「はは、全然気が付きませんでした」
零の方へ香月を向かせると後ろから抱きしめる。
服を脱がせて、背中に口づけをおとしながら、乳首を摘まみ捏ねる。
「あぁっ」
かたく突起し、感じているようで甘い声を漏らす。
「零様に、ここ、可愛がってもらっていたものな」
あの時は随分と気持ちよさそうな顔をしていたなかるく引っ張ると、身体を反らして指に感じ入っている。
「やぁぁ……」
下半身のモノが立ち上がり、 服の上から撫でれば、香月の目に涙が浮かんでいた。
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