世界観(むっずいわ)

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〜影の審判〜 本作品が始まる約100年前に起こった天災、『影の審判』。 それは、世界最大の自然災害であった。 それは地震であったり、サイクロンであったり、津波であったり、台風であったり、人々が観測しゆる全ての自然災害がいっせいに起こった出来事。 これだけであれば何も不思議ではない。何せ確率は限りなくゼロに近くとも起こらないとも限らないものであったから。 この現象がなぜ『影の審判』と呼ばれているのか、それはこれがなんの前触れもなく起こったことに起因する。 物事の現象には何かしらの前触れがある。 地震であれば初期微動継続時間、竜巻であっても最初から家や学校などの建物を、壊すほどの威力のあるものはできない。 このように物事の順序には限りなく【最初】が存在するのに対し、『影の審判』ではそのような前触れがなかったことから、【影で誰かが我々のことを見張っており、星の意思によって我々に対する審判が行われたのでは】という噂が広がり、いつしか『影の審判』と呼ばれるようになった。
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