70人が本棚に入れています
本棚に追加
チケットには、吉敷孝幸展と明記してあった。
吉敷孝幸は、写実的な風景画を主として、私たちが幼少の頃に一世を風靡した世界的に有名な画家だ。
60代男性で、風貌はいかにも画家と言う感じで、髭を生やし、気難しい性格で、いつもタバコを吸いながら絵を描いている。
S芸術大学の非常勤講師もしている。
台車つきのコンテナに画材道具をいれて散歩し、思い付いたまま、そこで描き、仕上げは自宅のアトリエで行う方法をとっている
最近までその人気は廃れていたが、数年前より再び超人気画家として名を馳せるようになっている。
ここ最近の作風は、その風景画に幻想的な色合いが色濃くなっていた。
色使いは明暗のあるものよりも中間色を多彩に用いている。
さらに、そのなかに、創造上の幻想的な動物や人物が描かれるようになっている。
最初のコメントを投稿しよう!