黒田 美貴(クロダ ミキ)

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その後、夕飯のシチューとバケットを二人で食べた。 そして、また抱き合って、そして、静夜に腕枕してもらって、眠りに着いた。 裸のまま、深い眠りの後で目が覚めると、もう朝になっていた。 小鳥の囀りが心地よい。  狭いキッチンからは、玉子とベーコンが焼ける芳ばしい香りが漂っていた。 キッチンの静夜は、柄物のTシャツと、黒のボクサーパンツだけを着用していた。 朝御飯は静夜が作ってくれていた、小さなオムレツとベーコン、そしてバケットと暖かい紅茶だ。 私は、昨夜ベッドの足元に脱ぎ捨てたパジャマを着こんで、静夜に言われるがままにテーブルにつき、静夜と一緒に朝御飯を食べた。 なんて美味しいのだろう。
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