70人が本棚に入れています
本棚に追加
朝食を済ませた後で、静夜は私のマンションに常備しているスペアのパーカーも細身のパンツも黒一色で統一した服を着て、早々に出掛けた。
「もう少し居てたらいいのに。」
と言う私の言葉に、頷きながらも、
「ごめんミキち。お昼前にはお店の生徒さんが来るから、家に帰って楽器を持ってこないといけないしね。」
そう言って、私のおでこにキスをして、さっさと出て行った。
静夜が去った後で、簡単に部屋の片付けと、昨日の洗濯物をたたむ。
私も仕事だ。
そろそろ出掛けなくてはならない。
戸締まりをしながら、電気ポットや留守中は使わない携帯の充電コードをプラグから抜く。
そこで、ノート型パソコンの電源が入りっぱなしだったことに気づいた。電源を落として、パソコンの画面を閉じて、電源プラグを抜く。パソコンはやや熱を持っていた。
最初のコメントを投稿しよう!