黒田 美貴(クロダ ミキ)

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 朝食を済ませた後で、静夜は私のマンションに常備しているスペアのパーカーも細身のパンツも黒一色で統一した服を着て、早々に出掛けた。 「もう少し居てたらいいのに。」 と言う私の言葉に、頷きながらも、 「ごめんミキち。お昼前にはお店の生徒さんが来るから、家に帰って楽器を持ってこないといけないしね。」 そう言って、私のおでこにキスをして、さっさと出て行った。 静夜が去った後で、簡単に部屋の片付けと、昨日の洗濯物をたたむ。 私も仕事だ。 そろそろ出掛けなくてはならない。  戸締まりをしながら、電気ポットや留守中は使わない携帯の充電コードをプラグから抜く。 そこで、ノート型パソコンの電源が入りっぱなしだったことに気づいた。電源を落として、パソコンの画面を閉じて、電源プラグを抜く。パソコンはやや熱を持っていた。
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