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町内に唯一存在する大きくもない、けれど小さくもない公園。
遊具の動物たちは雨風に晒されすぎて、もはや形しか残っていない。
錆の目立つブランコに何となく青色だったのだろうと思えるジャングルジム、そして子供が三人ほどしか入れない砂場。
その公園の三分の一を占領しているのは立派な藤棚で、その下には三組のテーブルセットがあり、天気の良い日は沢山のお年寄りで賑わい、今日も何人ものお年寄りが食べ物を持ち寄り、賑わっていた。
「またいるよあの子」
その公園の砂場に女の子が一人、黙々と何かを作っている。
「一緒に遊べばいいのに」
「気味が悪いよね」
「家でゲームしよ!」
「気味が悪い?」
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