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 キラキラ輝く光がキレイで、このままずっと見ていたいと思ってしまったのが間違いだったかな。  ボクという存在ではなく、みんなは骨のオモチャとしか見てくれない。  投げられ蹴られ、時には道具にされた。  どうすればボクと遊んでくれるのか。  お友達を作れば遊んで貰えるんじゃないか。  そう思って、まずは彼らの興味を引くところから始めただけ。  それだけなのに。  簡単に壊れてしまって来てくれなくなって。 ーーーー遊ぼう、あそぼう、アソボウ……。  ボクをおもちゃにしたあの人たちを少し脅してやろう。  そうすれば “ボク” と言う存在に気がついてくれて遊んでくれるかもしれない。  ボクの眠る場所にゴミを捨てたあの大人を懲らしめてやろう。  ボクをおもちゃにしたあの子たちの気を引こう。  たったそれだけのことなのに。
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