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効果はてきめんで、動画を見た母は憤懣やる方ないようすでまくし立てた。
「よく恥ずかしげもなくこんなものを送れるわね! 一体どんな神経をしているのかしら。あんな母親が育てた息子なことだけあるわ。憎らしいったらありゃしない!」
母の憤りをせせら笑うかのように、スマホから潤一の得意げな声が響いた。
『見ろよ、こいつは悠李よりもイケメンになるな。なんといってもハーフだからな』
「……わかったわ。こんな無神経な人じゃ、いずれ破綻するわ。別れて正解よ。じゃあ、その佐野さんっていう人に会ってみるわよ。悠ちゃんの本当のお父さんなら、可愛がってくれるでしょうし」
もくろみは成功したものの、母はすっかり機嫌をそこねてしまい、しばらく元には戻りそうになかった。
「じゃあ、今度の日曜日に連れてくるから、お父さんにも伝えておいてね」
佐野さんに会えば、父も母もきっと納得してくれるはずだ。
今度こそ幸せになるわ。
もう、心配かけたりしないから……
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