秋風に吹かれて

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すぐに返信が届いた。 『今どこ? 迎えに行く』 『じゃあ、○○駅そばのファミマで待ってる』 法律事務所から少し歩き、車が停めやすいコンビニへと移動した。 とりあえずコンビニに入り、店内を見まわす。 悠李の好きなグレープ味のメントスと、雪花に桃のグミを買って店を出た。 スマホを見ながら五分ほど待っていたら、ウインカーを点滅させた遼くんの車が、駐車場に入ってきた。 少しいたずらな気持ちが働き、元気のないそぶりで車に乗り込んだ。 「あ、、久しぶりだね。突然だったから驚いたな、、」 遼くんは曇ったわたしの表情から、良くない状況を察したのか顔をこわばらせた。
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