アンハッピーバースデー

眠り方を教えて

今日は私の記念すべき26歳の誕生日。

女性としては歳をとることにやはり抵抗がある。誰かが言っていた、「女性の魅力は28歳まで」と。

なんの根拠もない、ではそれ以降は生きる屍なのか。女は若いに限る。

だとしたら、その先の女性は無価値でどう生きて行くのかなんて、どこの誰が言っていたのかもわからないたかが匿名の暴力的な発言も、今日くらいは無視をしたって良いだろう。

なんてったって、何度でも言うが今日は私の誕生日だ。いくつになっても、私にとっては唯一無二の特別なイベント。

いつもより早めに仕事を片付けて会社を後にし、帰宅するため駅に向かう。

オフィス街から抜けてすぐ、駅に近づくにつれ辺りは酒屋やレストランで煌びやかな世界を創り上げられ、人で賑わう今夜は華の金曜日。

20時を回った今や、誰の誕生日でなくても1週間の仕事を終えた人々は既にお祭り騒ぎだ。