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真新しい高校の制服は、とてもとても可愛かった。
ネイビー色のブレザーに、赤と緑のチェックのスカート。
白いシャツにはスカートと同じ柄の大きなリボン。
制服を着て部屋の鏡の前でくるりとまわってみる。
零ちゃんが通う高校の制服。
ひとつ年上の零ちゃんと一緒の高校に行きたくて、一生懸命に勉強をした。
その甲斐あって、この春から晴れて同じ学校の制服を着ることに。
「鏡を観て、何、色気づいてんだ？頭でもおかしくなったか」
隣の家の窓を開けて呆れたような顔して覗いていたのは、わたしが片想いしてる零ちゃん。
「まるでガキだな。似合わねえ」
わたしが顔を赤くしたのを見て、零ちゃんは不機嫌な表情になって言った。
可愛いと言ってくれるわけないと思ってはいたけど、ガキだって言われたらなんだか寂しかった。
「スカートが短すぎる。ガキくさいパンツを見せるなよ」
スカート……そんなに短いかな？
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