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白い朝日が目の隙間から差し込み、私の瞼をこじ開けます。
すると、着物を着た子どもたちがきゃっきゃと笑いながら遊んでいるのが目に入りました。
5、6人はいるでしょうか。
子どもだった私は、仲間に入れてもらおうとござから身を起こします。しかし、子どもたちは目の前からいなくなってしまいました。
まだ聞こえてくるはしゃぎ声の元をたどると、なんと楊枝ほどの大きさの子どもたちが私の手の甲を駆けていくではありませんか。
子どもたちはそのまま部屋の隅まで走っていき、瞬きしている間に姿を消していました。
ぽかんとしていると、父親が早く畑仕事を手伝えと怒鳴り込んできました。
さっきの出来事を話すと、夢でも見たのだろうと言われました。
それから私は、微睡みの中で不思議な者たちに出会うようになったのです。
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