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その一言が間違いだったと気づいたのは、皆が化け物でも見るような目を一斉に向けてきたからです。
私は訳が分からなくなり
ごめんなさい、ごめんなさい
と涙ながらに繰り返しました。
母は訳を聞こうとしてくれましたが、父はお前の仕業かと詰め寄り、弟や妹たちは必死に父を宥めていました。
私は結局、親戚の家を転々とする事になりました。
こうしなければ、家族はばらばらになってしまったことでしょう。
親戚の家にも3日といられませんでした。
毎日、家人をも巻き込んで、不思議なものたちの世界に迷い込んでしまうからです。
だから、私は旅に出たのです。
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