第9話

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僕の人生、不幸でろくなものではないと思っていたけど……。 こんなに幸せになれるなんて思ってもいなかった。 誰かを愛したり、愛されたり、そんなのとは無縁に生きていくと思っていたのに…。 葵は左手で光っている指輪と、愛する恋人の顔をゆっくりと見上げた。 僕はなんて運のいい男だろう。 こんなに素敵な人に出会えて生涯を共にできるなんて。 この人を幸せにしたい。 この人となら幸せになれる。 「末永く……よろしくお願いしますね」 にっこり笑うと葵は今度は自分から修一に口付けた。 [END]
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