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『異世界召喚ってやつですね』
何分2人は喧嘩しているんだろう。
2人が話している中身は、私を呼んだこととかこの世界?の話のこと。
いい加減私もキレそうだった。
「あのさあ、いつまで言い争ってんの!?」
2人がギョッとした顔で私を見てきた。
「いい加減私に説明してくれても良くない?
だって、2人の話を聞く感じだと、これからを決めるのは私なんでしょ?
だから、いくらあんたたちが言い争っていようが、私に聞かないと拉致開かないじゃない。
バカなの?」
2人はポカーンとしていた。
やっちまった…
「すまなかった。君のことを何も考えていなかった。」
「おい、アース。いちいち言っていることが失礼だぞ。」
とりあえず私の右ななめ前に立っている長身の銀髪がアース。
アースの髪の毛は、女の子のようなボブで、可愛かった。
「アース、って呼べばいいのかしら。女の子?」
「僕、これでも男ですけど!!」
ムキになって言い返してきていて、年下みたいだった。
「そういえば、アースって何歳なの?」
「僕?もう300は超えてんじゃない?数えんのもやめたからなあ。」
300…
300!!?
私が今16だから、何歳上なの…???
私とアースのやりとりを横に、ノアはけらけら笑っていた。
左ななめ前に立っているアースより背が低いのがノア。
ノアの髪の毛は色がアースと同じで、綺麗だった。
後ろに縛っているのは、ノアだった。
「じゃあ、ノアは何歳なの?」
「俺は精霊だから、年齢はない。俺は昔から、エルフに仕える一族に誕生したから、アースに仕えている。
今までの生活が嫌とか、そういうことは思ったことはない。
あと、俺は今人間みたいな格好をしているが、普段はこんなではない。
いつもは、うーん。
きらめくゴマみたいな感じだ。」
きらめくゴマ……
表現が独特で、早くその姿が見てみたかった。
アースがちょっと違くなーい?ってぶつぶつ言っていた。
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