1人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
……お腹空いたな。
朝食を取りに階下のダイニングに向かう。
キッチンでは、母が目玉焼きを作っていた。じゅわぁぁ、と良い音が私の食欲をそそる。
オーブントースターを覗くと、ちょうど美味しそうな具合に焼けていた。それを止めて皿に乗せている間にテーブルには目玉焼きが並んでいる。
いつも通りである。
夢だったのかもしれないな、うん。そうだよ。夢を見てたんだ。
そんな期待は、母親の声にあっけなく砕かれた。
「今日、お姉ちゃん来るからね」
最初のコメントを投稿しよう!