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ふたつめ
「5番、扉から中へお入りください
とアナウンスが入る。
もう1カ月近くになるだろうかひとめで牢獄のような施設とわかる場所にいる。
ここに来る前のことはもはや何も覚えていないが、特に気にもしない。
最早自分が何者かもわからない。
ただ他人より周りが見えていないことだけはわかる。よく、目がついてんのかと馬鹿にされる。
バカが、俺の顔見れば一目瞭然だろうが。
ここでは時々アナウンスがあり、扉から中へいれられる。
そして一度呼ばれた奴は一度も帰ってこない。
「1番、扉からお入りください」
おっと、ついに俺の出番が来た。
俺は白衣を着た二番のやつに連れられていく。
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