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「さ、次はそっち。どうして私に会いに来なかったの?」
「俺は…、」
暗殺それは使命だと思っていた。唯一の生きる意味だと、誰に笑われようが、誰に止められようがその信念は永遠にもち続ける。
そう決心して、任務に挑んでいた。
基本、バディは組まない。一時的に組むときはあるかその仕事が終わればサヨナラだ。
理由は始めてバディを組んだ男は依頼料を持ち逃げされたから。間抜けな理由だと、自嘲せざるおえない。
しかし、悪い事ばかりかと問われると首を傾げる。この世界の辛さを見を持って感じるいい機会だった。
それから、バディは組まないことにしていたのだが、同い年のおどおどしている娘に毒気を抜かれて、暗とバディを組んだんだ。
始めは初心者だと思っていた。殺しは慣れてないと本人も語っていたし。
しかしそれが嘘だとわかったのは初依頼でのこと。慣れたような手つきで銃とナイフを使っていく
少女を中心に周りに花が咲いたようだった。
なのにけしてそれは少女に当たることはない。
そして、その娘は笑っていたのだ。花の綻ぶような笑顔で
想わず見惚れてしまうほどだった。
それからは、バディで多くの活躍を残し、微笑みの令嬢・貴公子と言う恥ずかしい二つ名までついた。ーそれからだった。
殺しという仕事で名を残してから、脅迫状が届くようになり、実害まで出されるようになった。
別に実害が出されるのはさして重要視していない。この仕事をしていれば目をつけられら事だってあるだろう。それくらいは覚悟の上だった。
しかし、問題は脅迫した相手だった。実の親だったのだ。
こう言ってはなんだが、親にはそこそこの権力があり、信用があった。そんな親だから、殺し屋をやっている息子のことは邪魔だったんだろう。
そしてその手は暗にまで及ぶ事となる。自分だけならまだ良かった。しかし、暗と一緒となると…。暫くして、『暗とバディを止めろさもなくばそいつを殺す』と来た。あいつらは殺ると言ったら殺る。確たる自信があった俺は、溺死しかけの暗を見てこれなら助かると踏み、裏切った。
それから2年は、親を殺すとこだけに当てた。油断は多かったし、元々碌なことしてなかったので、権力が面倒だったが、社会の理解が早くて助かった。
とは言っても一応権力者。警察の捜査も念入りだった為、貯金も合ったし一度暗殺業から足を洗い、高校生として生きていることにした。
「へぇ〜。」
古いブランコを漕ぎながら、私は返事を打つ
「自分で聞いてきた癖に興味なさそう」
「いや、有るよ。一応」
まぁ、事情は分かったので、解散の運びにしようと、ブランコからたった瞬間、腕を掴まれた
「待って、アンタ、一応女なんだから送る。」
「一応って酷いなぁ…てかアンタじゃ無くて梨々子って呼んで。あ、りっちゃんでも良いよ?みな?」
「呼ばないし。普通に梨々子で良いでしょ。ってかみなって呼ぶな」
「そうそう。いっぱい呼んでね!今の名前は気に入ってるから。ね?みな?」
それから私は、黒…いやみなと一緒に帰った
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