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転校初日★
皆が私を見てる。微かな鼓動。好奇心旺盛な瞳。まるで息をするのも惜しいかのような空間で
「どうも!初めまして!!駒田梨香子です★仲良くしよーね♡」
ふ、完璧だ。これから私の華のJKライフが始まるのか…!
…あれ?沈黙?みなさーん反応はぁ!?
「…ふふ、面白いね!理香子ちゃんかぁ、りっちゃんって呼んでいいー?」
思春期らしく、高くもなく低くもない声で言われた声に皆が一斉に反応を示す。
「りっちゃんだって可愛いw」
「ちょっといきなり馴れ馴れしすぎー」
なるほどこれがスクールカーストと言う奴か。どうやら学院というのは私の予想以上に激しいところらしい。
「あ、みなの隣開いてるわね?ちょっど良いからそこに座って」
「お、俺の隣?ラッキー今日付いてるわぁ。」
みなというのが、さっきの男の子らしい。恐らくみなっていうのはあだ名だろう。
取り敢えず席についてその顔を見る。
「宜しく!理香子で…す?」
不覚にも一瞬戸惑ってしまった。それは、私がよく知る顔だったから。
「宜しくー。俺の名前は新崎 湊ね。みなってよんで。あぁ、それとも
ー黒って呼ぶ?」
そう囁かれたとき疑いが確信に変わった。
うん。この人私の元相棒だぁ。
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