白の虚構 ~RPG 勇者Sの場合~

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 そんなある日。  ようやく神殿に向かい始めた。  何度も足を踏み入れるが次のセーブポイントまではたどり着けない。  僧侶が脱出の魔法を唱え、町へワープする呪文を唱え、戻る。  それが何度も繰り返された。  敵が強いのだ。  ここは寝ていても薄ら寒いし、若干臭い。  早く神殿の大広間に泊まりたい。  けれど本当にキレイで快適なんだろうな?  疑念が渦巻く。  段々繰り返しているとそろそろ良い所までたどり着けるようになってきた。  神殿の敵は金をいっぱい持っていたから、装備や回復の道具なども十分揃えられた。  町付近をウロウロしていた意味なんてなかったんだ。  皆で、そろそろ本腰を入れて神殿のセーブポイントへ到達する為の計画を始めた。
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