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 明くる晩、爺さんは計画通りお堂に行ってみると、果たせる哉、お堂の近くで鬼たちが酒盛りをしながら踊っていましたので怖いのを押して鬼たちの輪の中に飛び込んで行って踊り始めました。  ところが怖がりながらでしたからいつもより踊りが上手くない上に顔に大きな痣があるのを見て鬼たちは気味悪がり、中でも頭が嫌がって、「うわあ!化け物だ!お前、顔に火傷した上に踊りが下手になりやがったな!瘤は返すから早く出て行きやがれ!」と怒鳴って爺さんの額に瘤を付けるなり爺さんを突き飛ばしてしまいました。
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