続き2～あなたといたい～

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頭の中がスパークしてる。

何で？なんで？どうして？

彩也香に対する疑問と、やっぱりと納得する気持ち。
それより、このドス黒く沸き上がる感情が押さえられない。

休憩室の壁から体を起こし、手の中の缶コーヒーが凹む。

俺は、午後の間ずっと感じ続けたモヤモヤを払う為、夕方、休憩室の自販機で缶コーヒーを買い、壁に背もたれて気分転換してた。

そこへ、ヘラヘラっと明るい顔の前の上司が、わざわざ俺に重大情報を伝えに来たのだ。

『今度来た静村副部長、岡田さんと同期で、元彼なんだって？お前、知ってた？』

聞いた途端、メキッと潰れる音がした。
「あっ…やべっ、オレ戻るわ。」

来て早々に退散する彼の後ろ姿が、若干スキップしてるのは気のせいだろうか。
だから彼は、人間関係を複雑にするトラブルメーカーの異名があるのだ。

「くそっ！」
小声だが、珍しく会社で悪態をついた。
投げつける様に缶コーヒーをゴミ箱に入れると、フロアーに足を向けた。

フロアーの入り口でスレ違った2課の課長に、肩を掴まれた。
「鏡見てこい。」

比較的年が若く管理職についた彼は、酸いも甘いも経験した顔で、顎をしゃくった。

彼も知ってる？

俺は今、どんな顔をしてた？
対面出来ない位、まずい顔なのか？

急いで男性トイレの鏡の前に立つと、酷く青白い顔で、目だけがギラギラしてる負のオーラを纏った男がいた。

ああ、これはヤバイ…この顔で彩也香の前に立つのは、まずい。