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「せい、いち…アレ、シテ…」 彩也香が目を伏せながら、囁く。 「仕方ないね。彩也香は。」 彼女の身体を反転させ腰を持ち上げ、ソファーの上で四つん這いにし、いきなりズブリと後ろから穿つと、嬌声があがる。 「ああ~!」 時々彩也香は、後ろからの体位を望む。 自分がヨがって感じまくっている顔を、俺に見られるのが恥ずかしいからと。 後ろから獣の交尾みたいに突きまくる、この姿態こそ、羞恥を覚えるのでは?と思わなくもないが、 「…ああ、イイ」 「キモチ、いい。」 と素直に言葉にし、もっと、もっとと腰を押し付けてくる彼女は、最高にエロイ。 後ろからの挿入は、いつも彼女を大胆にさせる。お互い、我を忘れて行為に没頭する。 雫なんてモノじゃなく、柔肌を伝い流れ落ちる愛液が潤滑油になり、パチュンパチュンと男女が交わる音が、部屋に響きわたる。 俺は以前、彩也香に聞いた。 『俺の第一印象は?どこが好き?』 『王子様っぽい印象と顔!』 と至極残念な当たり障りのない返答だった。 『じゃ顔に怪我したら?老化したら?外面が剥がれたら?』と拗ねたら 『それでも好き!どんな北野さんでも好き!』と全肯定で抱きついてきた。 嬉しい様な寂しい様な、何かピースが足りない気分。 それを埋める様に、セックスをする。 そして更にハマる。 いつも彼女に対して持つ飢餓感。 俺はこんなに君が好きだけど、あなたは?と身体で確認してる感覚。 結婚を急いだのは、彼女の年齢もあるが、俺をそんな不安定な気分にさせる彼女と離れたくない。それに尽きた。 週末一緒に寝食を共にすれば、満たされ安心した。 結婚という縛りで、彼女との暮らしが、いつまでも続けば良いと思った。 彼女の中が、俺を離さないという様に、伸縮し咥えこむ。 彼女も身体で答えてくれる。 『愛してる。』と。 そして俺は満たされ、果てる。
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