47人が本棚に入れています
本棚に追加
「せい、いち…アレ、シテ…」
彩也香が目を伏せながら、囁く。
「仕方ないね。彩也香は。」
彼女の身体を反転させ腰を持ち上げ、ソファーの上で四つん這いにし、いきなりズブリと後ろから穿つと、嬌声があがる。
「ああ~!」
時々彩也香は、後ろからの体位を望む。
自分がヨがって感じまくっている顔を、俺に見られるのが恥ずかしいからと。
後ろから獣の交尾みたいに突きまくる、この姿態こそ、羞恥を覚えるのでは?と思わなくもないが、
「…ああ、イイ」
「キモチ、いい。」
と素直に言葉にし、もっと、もっとと腰を押し付けてくる彼女は、最高にエロイ。
後ろからの挿入は、いつも彼女を大胆にさせる。お互い、我を忘れて行為に没頭する。
雫なんてモノじゃなく、柔肌を伝い流れ落ちる愛液が潤滑油になり、パチュンパチュンと男女が交わる音が、部屋に響きわたる。
俺は以前、彩也香に聞いた。
『俺の第一印象は?どこが好き?』
『王子様っぽい印象と顔!』
と至極残念な当たり障りのない返答だった。
『じゃ顔に怪我したら?老化したら?外面が剥がれたら?』と拗ねたら
『それでも好き!どんな北野さんでも好き!』と全肯定で抱きついてきた。
嬉しい様な寂しい様な、何かピースが足りない気分。
それを埋める様に、セックスをする。
そして更にハマる。
いつも彼女に対して持つ飢餓感。
俺はこんなに君が好きだけど、あなたは?と身体で確認してる感覚。
結婚を急いだのは、彼女の年齢もあるが、俺をそんな不安定な気分にさせる彼女と離れたくない。それに尽きた。
週末一緒に寝食を共にすれば、満たされ安心した。
結婚という縛りで、彼女との暮らしが、いつまでも続けば良いと思った。
彼女の中が、俺を離さないという様に、伸縮し咥えこむ。
彼女も身体で答えてくれる。
『愛してる。』と。
そして俺は満たされ、果てる。
最初のコメントを投稿しよう!