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彩也香さんとの同居も始まり、二週間前は天国だった。
朝起きたら可愛い彩也香さんがいる。
夜帰宅したら温かい御飯を作って待っている、満面の笑顔の彩也香さんが家にいた。
しかし同居が始まって次の週、俺は長期出張で不在だった。
俺が出張準備をしてる最中、新しいシステム採用で専門の管理職が来るらしいと話題になっていた。
その為、机の配置をどうするか、皆で相談していたのは知ってる。
その任に就いた彼が、彩也香さんの元彼!?
出張の間も彼女と連絡を取り合ってたのに、初耳だ。
新しく来た静村副部長専属の派遣さんが来るまで、私が補佐する事になった~超ハードって泣きべそかいてた。
俺と結婚する事を会社に報告し、6月に二人で休みを取るから、今、頑張んないと!って電話越しに少し疲れた声で言ってた。
隠してた?
昨夜は、夜遅く出張先から直帰だったので、彩也香は寝てた。
今朝は、朝食を作りながら彩也香の顔は、大好き!が全開だった。
ただ何かを言いかけて止める、といった仕草はしてたが…。
副部長の仕事は、海外とのやり取りがメインなので、一般事務の終業時間以降がオンタイムだ。
なので、派遣会社が語学堪能な人を手配してくれるまで、彩也香は少し遅い出社なのだ。代わりに帰宅時間が以前より遅い。
今までみたいに、ゆっくり夕御飯の献立を考えられない~なんて電話でボヤいてた。
シャッキリする為、水で顔を洗った。ハンカチをしまいながら、二人のいるフロアーに向かう。
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