玄関開けたら…魔王とえ?

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「坂本よ、アレンと我の時の対応が違う…」 お茶を飲みながら、ポツリと魔王がいう。 坂本は苦笑いをしながら言った。 「魔王の場合は不審者そのものだったからね。アレンは魔王の使い魔だし、身元は魔王経由ではっきりしている。そうそう悪いことを…ああ、アレン!それは触っちゃダメ。火傷する!」 アレンはストーブの上にあるやかんを触ろうとするので間一髪で止める。 「…びっくりした、です…」 アレンは瞼をパチパチさせている。 「ごめんよ、火傷したら、治療法分からないから、慌てちゃって。むやみに触ったらダメだぞ」 「はい、分かりました。ん?誰か来たようですよ?坂本さま」 窓の近くにいるわけでもないのに、誰か来たと言うアレン。 え?と坂本が首を傾げると 「匂いで分かるのです」 そう言って玄関の方に飛んで行った。 後を追うように玄関に向かうと、ピンポーンとちょうどチャイムがなる。 「はい、どなたですか?」 「オレだよ、匠」
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