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「坂本、騒々しい。どうしたのだ」
背後から魔王の声がし、魔王がやってきた。
「…おじちゃん、だあれ?まもちゃんのお友達?」
「り、莉愛ちゃん。そうだよ。お友達の真王宝」
坂本が、そう教えると、莉愛はニコッと笑った後ペコリと魔王におじぎをしながら、
「こんばんは、さえき りあです」
と言った。
それに対して
「うむ、良い子だ。我は魔王。黒いのは我の使い魔アレンである」
と莉愛の頭をなでた。
「つかいま?お伽の国からきたの?魔王ちゃんとアレンちゃん」
「……まあ、そうだ」
ま、魔王が話を合わせている…。
「すごいね~」
「すごいな~、莉愛。オレは護の従兄弟の冴木 匠です。従兄弟がお世話になっています。莉愛は娘でこっちの子はプテラノドンのプテちゃん」
「…匠にい、プテラノドンは今はいないはずじゃあ…」
「そんなことはない、現に目の前にいるだろ?それを言ったら、使い魔を連れている彼はどうなんだよ」
とサラッと言った。
「……」
「……」
「アレンくんは素晴らしい翼を持っていますね。」
とプテちゃん。
「プテちゃんこそ、軽そうな翼を持ってますね。いいなぁ、しかもボクより大きい」
とほのぼのトークを繰り広げているアレン。
「魔王ちゃん、さっきはごめんね。おじちゃんって言って。よく見たら、お兄ちゃんだね。なんさい?」
「……はて、歳は忘れたな。莉愛はいくつになるのだ?」
「4歳」
とこちらもほのぼのトーク。
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