32人が本棚に入れています
本棚に追加
/116ページ
しばらくして、魔王が再び玄関にやって来た。
「どうだろうか?」
魔王は少し照れた様子でこちらを見ていた。
烏丸さんにもらった服は上はネイビーのVネックニットに下はチャコールグレイのテーパードパンツで、背の高いガッチリ体型の魔王に似合っていた。
ただ、セーターの袖丈やパンツの裾丈が若干短いようであるが。
「真王ちゃん、似合ってるわね。やっぱり若いからいいわねぇ~。おばさんがもう少し若かったら絶対、真王ちゃんと付き合いたいわ~」
烏丸さんは上機嫌で言った。
それに対し、魔王は見慣れないのか不安そうに坂本を見ている。
その後も何度か烏丸さんにもらった服を着て見せにきた。
烏丸さんは終始ご機嫌であった。
最初のコメントを投稿しよう!