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その1
その1
俺の名前は、柚月キョウジ。アラサーの30歳。至って普通の男子だ。今回進行役を務めさせて頂くのだが、最初に言っておこう。
この物語は、奇怪かつ天真爛漫かつ破天荒な俺の彼女、星屑美の日常を綴ったものである。
少しく説明しておくが、この物語を読んで、驚嘆してもらおうとか爆笑してもらおうとかそんなことは一ミリも考えていない。なぜならこれが星屑美と俺の日常的な生活だからだ。
しかし、初めてこのような話を書くし、説明下手でもあるから話があやふやになったり視聴者さんが置いてけぼりになったりしないよう心に留め執筆していこうと心得ていきたい。
では、始めに俺の彼女星屑美(ほしくずみ)の自己紹介もかね、どんな人物なのかを説明していこうと思う。
俺が初めて星屑美と出会ったときの印象は、人見知りで一人でいることが好きな大人しめな子というイメージだった。俺が彼女のそういう部分に惹かれたのはいうまでもない。
しかし、プライベートで話していくうちに180度違う生き物だと認識する。
それはある日の昼下がり、俺は彼女とドライブを楽しみ、海岸で海を眺めていた。
すると屑美は石を並べ始めた。
「キョウジよ。今なぜ石を並べていると思う?」
俺は屑美の質問に答えなかった。石を並べるのに理由なんかあるのか?少し考える必要があったからだ。
「実はこの石をずっと並べていることに特に意味はない」
…意味ないのかよ!!
「しかし、もし宇宙人かなんかがここを通り過ぎた時に、人間はなんて器用な生き物だ!と認識するかもしれないと、今思った。」
…思うことがスケールデカすぎる…。しかも石を並べたくらいで宇宙人が人間を器用だと認識するのか…?
屑美は、スケールがデカい話をふと思いつき話すのが好きなやつだった。
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