ランチタイム

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「ああ、もうおしまいだ……」 恥ずかしいメールの文章をみんなに聞かれてしまった田中君は、ガックリとうなだれた。 「マジでそんなんが書いてあるのか? ちょっと画面見してみ?」 「おい、それだけはやめてくれ! 頼む、それだけは!!」 瀧本君が森田さんからスマホを受けとると、田中君は命乞いめいた慌て方をしだした。私も一緒にその画面を覗きこんでみると、 「いや、もうこれヤバいだろ……」 「あー、これはアウトだね……」 実際の内容はもっとひどかった。記念写真の画像は一部分が編集機能で丸い円が描かれていて、それはちょうどレイネの胸の部分を囲んでいたのだ。私はもちろん男子の瀧本君でさえ何と言っていいかわからず、気まずい表情を浮かべた。 「なになに? 見せて見せて!」 そんな私達の様子に、周りの人達も興味津々に群がってきて、問題の画面の回し読みが始まり、 「えー!? これひどいよ! もろセクハラじゃん!」 「クソ過ぎるだろ田中……」 「この罪は駿河湾レベルに深いねえ」 みんなにも画像の衝撃は絶大だったらしく、廊下中が彼への怒りとドン引きで、更に激しい大炎上へと発展した。
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