ベッドの上で昔ばなしを

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「あっ! それよりもさ、あの神社ってそのままにしといて良かったのかな? 放っておいたらまた被害が出ちゃうんじゃない!?」 これは照れ隠しの話題そらしなんかじゃない。今回はレイネがいたから未然に防げたけれど、いつまた犯人が同じ事をするか心配だったからだ。 「案ずるな。さる筋に連絡を取り、既に措置は講じておる。もうあのような事は起こらぬであろう。……それと、下手人はよく焼いておいた」 「あはは、そうですか……」 彼女が時々頼っている❝さる筋❞って一体どういう筋なんだろう? あと、よく焼きされた犯人は大丈夫かな……? 「今わかっているのは、ここまでだ。続報があればそなたにも知らせよう」 「うん、わかったよ」 以上が今回の事件の真相だった。カミナリ様ゆかりの社があった事、レイネ以外のカミナリ様の存在がいた事、どちらもびっくりしたけれど、無事に解決して良かったよね。 「さて、いつまでも部屋に籠っていては腐ってしまう。しかし、動こうにも、おお痛い……。身体の節々が痛むな」 「大丈夫?」 彼女はベッドから起き上がろうとしたが、昨日の筋肉痛がひどくて動けなかった。山あり浜ありの長い道を走った後に田中君達を助けに行ったんだから、痛みが出て当然だ。私も同じくらい痛いよ。
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