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………
…若菜と結婚してから2年が経つ
俺たちは
幸せに暮らしている
若菜に幸せかどうか
聞いてないから
分からないけど…
実は家族も増えた
1ヶ月前に生まれたばかりの男の子だ…
名前は…龍之介だ
わぁぁぁん…
眠っていたはずの
龍之介が泣き始めた
「龍一郎さーん!
龍之介をお願いします。」
若菜が俺を呼んだ
家事をしてる最中は
俺が龍之介の相手をする
ベビーベッドを見ると
真っ赤な顔して龍之介が泣いてる
「龍之介?どうした?」
声を掛けながら
俺は龍之介を優しく抱き上げ
先ずはオムツを確かめた
ん?大丈夫だな。
ミルクか?
あやしながら
俺は若菜が居るキッチンへと向かう
「若菜?オムツは大丈夫だぞ。」
声を掛けると
「はーい。じゃあ…お腹空いたかな?」
俺から龍之介を取り上げると
母乳をあげるために
ソファに座った
「龍之介?待っててね。
今、あげますからね…」
すっかり母親な顔をしている若菜
さっきまで
泣いていたのがピタリととまり
龍之介は一生懸命
母乳を飲み始めた…
その姿が可愛い…
まさかこの俺が父親に
なるなんて思いもしなかった
今の幸せがあるのも
あの夜に若菜と出会って
今に繋がっていったんだと思う…
「龍一郎さん?」
龍之介に母乳を飲ませ終え
背中を優しく叩いて
龍之介にゲップを出させた若菜が
俺を呼んだ…
「ん?」
俺も隣に並んで座った
「あの…」
何だか照れてる若菜
「うん…」
「あの日…龍一郎さんと
出会ってなかったら
今のこの幸せは無かったと思うの。
本当にありがとう。」
「な、何を言うかと思えば…
今言うことか?」
俺もつられて照れてしまう…
龍之介ごと若菜を優しく抱きしめて
「俺も若菜のおかげで
今とても幸せだよ。
ありがとう。」と心を込めて伝えた…
◇ 終わり ◇
ここまで読んでくださって
ありがとうございました。
………
2021/06/27
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