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軽い気持ちで言った言葉だった
深い意味は無い…
知らない人と食事をするなんて
今までに一度も無かった
それも…顔すら覚えてない人と
待ち合わせは
ホテルで泊まった駅
どんな顔をしてるかも分からない…
だから電話で伝えといた
「ごめんなさい…
あたし…阿久津さんの顔
覚えてないんです。
失礼ですよね…
なので、よろしくお願いします。」
彼は電話口で
笑ってた…
そして彼はこう言った
『…僕があなたを見つけます。』と…
何だか
その言葉にドキッとさせられた
彼はどんな顔をしてるんだろう？
年上なのか年下なのか
それとも同じ歳？
色んな想像をして
待ち合わせの駅に向かった…
改札口を出た所でと
阿久津さんに言われてた
待ち合わせ時間より
早く着いてしまった
誰かと待ち合わせするのに
いつもはギリギリなのに
今日は顔の知らない相手との
待ち合わせ…
失礼があってはいけないと思い
余裕を持って家を出た
あたしはスマホを見ながら待つことに
数分後…
待ち合わせ時間より
まだ早いのに
「…来栖さんですか？」と声を掛けられた
あたしは顔を見上げた…
………
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